《岐阜県の地震の解説とその周辺の地震活動の状況につ

《岐阜県の地震の解説とその周辺の地震活動の状況について⚠️》今日の8時31分ころに岐阜県でM4.7(速報値)と推定される地震が発生しました。この地震のメカニズムは、東西方向からの横ずれ断層型の地震と推定されていることから、濃尾断層帯との関連が示唆されます。
なお、濃尾断層帯で活動した最近の活動は、明治時代に発生した濃尾地震です。つまり今回の地震は、濃尾地震の余震として活動した地震の一つという見方もできます(活断層帯で起きる大地震の発生周期は、プレート境界で起きる地震と比較すると長いため、100年以上前に起きた地震の余震であったとしても全く不思議ではない)。
現在の状況は、M4.7と推定される地震以降、微小地震が活発化している状態となっていますので、念のため注意が必要です。
因みにSNSでは毎回「南海トラフ」がトレンドに入りますが、今回の地震と南海トラフ地震との関連性は、発生場所とメカニズムが全く異なっていますので、直接的な関連はありません。むしろ、関連性を気にすべきなのは、南海トラフ沿いの地震活動ではなく、濃尾断層帯での地震活動です。

【濃尾地震】
発生年月日:1891年10月28日
発生時刻: 6時38分
地震の規模: M8.0
最大震度:7と推定
死者:7000人超

濃尾地震は内陸地殻内地震の中では観測史上最大で、地震観測や救援、減災研究などが組織化されるきっかけとなった地震です。
なお、現在はM8クラスの内陸地殻内で起きる巨大地震は戦後1回も襲われたことがありませんので、中には「内陸の直下で起きる地震はM7クラスで、M8クラスの地震は起こらない」と思い込んでいる者もいるかもしれませんが、濃尾地震の事例から「決してそんなことはない」ということが示してくれている地震の一つです。

【重要】
大地震が切迫している可能性のある領域は、他にもたくさんありますので、無関係な場所でも最悪クラスの地震がくることを想定し、リスクを把握した上で準備をしてください。
内陸型の地震は、震源付近では緊急地震速報も間に合いませんし、倒れてきた家具などから即回避するなんてことは、よほど人間離れした者出ない限りは不可能ですので、事前の備えが大前提となります。

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