フリーの奏者として東海地域を中心に活躍しているサックスの石川貴憲とピアノの犬飼裕哉の2人は、愛知県立芸術大学が2017年度に立ちあげた「病院アウトリーチプロジェクト」の「メンター」としての一面も持っている。
メンターとは、病院アウトリーチのコースを受講する院生に対してお兄さん役となって、演奏曲の選定やトークの仕方などを教え導く役割である。
そこで彼らがフリー奏者としてだけでなく、アウトリーチ志望者を教えるメンターに至るまでのキャリアを二人の演奏と共に振り返る。
音楽家としてキャリアを歩む中でどのようなアウトリーチとの出会いをしたことで今に至るのか、今後のアウトリーチ演奏家の参考になる話を東京藝大楽理科の学生の質問に答える形で二人がトークするのを聞きながら、これまで数々のアウトリーチ先で演奏してきた愛奏曲をオンラインで楽しむ。
石川貴憲
愛知県立芸術大学音楽学部卒業。
長久手市「文化の家」にて演奏、ワークショップ、アウトリーチ企画に幅広く携わる契約アーティスト「創造スタッフ」として4年間活動。また同施設にて福祉施設でのアウトリーチ活動に尽力する「フランチャイズアーティスト」として3年間活動。一宮市レジデンスアーティスト。愛知県立芸術大学「病院アウトリーチプロジェクト」メンターとして後進の指導にもあたる。
犬飼裕哉
愛知県立芸術大学大学院修了。在学時にアートマネジメント講座一期生として受講しアウトリーチに出会う。それを転機にアウトリーチ任意団体を共同設立、一宮市レジデンスアーティストとしてアウトリーチコンサートに出演するなど活動を開始。これまでに0歳から100歳まで幅広い対象者に演奏。愛知県立芸術大学「病院アウトリーチプロジェクト」のメンターとして後進の指導にもあたる。