"509"

"509"



ほろ酔い気分で誘われた
時刻は夜の11時
今日は5回目のデート
終電はまだあるけど

2人の春は遠くない
疑いが自信に変わって
うつむいて歩き隠した
口が緩んじゃう


駅から5分 角部屋の509号室
"おじゃまします"小さく呟いて
入って5秒で目があった


シンクに仲良く並んだ
2つの歯ブラシとマグカップ
水色とピンクのそいつらが
あざ笑い私をみてんだ
なんて素晴らしい夜だ



モノクロの家具の部屋の中
時刻は午前0時すぎ
気づいた頃に終電は
最寄りの駅を出ていった

知らないふりして笑ってる
作り笑顔だよ、気づいてる?
ごめんね私そこまで安くないわ


駅から5分 角部屋の509号室
楽しそうに話してる
あなたの言葉は耳に入らない


いっそ今夜だけ奪って
すべてあなたのせいにして
考えているとピンクの
あいつが今さら泣くんだ
なんて最悪な夜だ


駅から5分角部屋の509号室
くだらない 笑えない
あなたの頬を思わず私


一瞬で時は止まって
鈍い音と火花がはじけ飛んだ
お前の言葉遮って
足早に玄関に向かう
最後に嫌味に並ぶ
あいつらと目があった


なんて素晴らしい夜だ




作詞 作曲:ハル
support: U

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